研究助成?研究員制度_2024年度

 2024年度 研究助成決定者(個別研究?共同研究)

高校生や一般の方々にも研究内容をわかりやすく理解していただくためにあえて平易な書き方をしています。

所属 職名 氏名 研究課題
経済学部
教授
板井 広明
経済/経済学からの排除/包摂の再検討:食、女性、自然を手掛かりに
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【概要】
経済の再生産は、日々人々がとり行なう採取、生産、流通、消費、廃棄の一連の過程が循環していることにありますが、そこから排除され、不可視可されてきたのが、市場の外部と位置づけられた自然(生態系)であり、女性の労働です。とりわけ生活全体にとって不可欠な女性の家事労働は無償労働、つまり対価が支払われることがない愛の労働と見なされ、価値を貶められてきました(一方で、食事作りや掃除を業者に頼むと料金がかかります)。この自然と女性という二つの排除されてきたものが食という領域でどのように交叉して現われているのかを検討するのが本研究の課題です。
経済学部 教授

小池 隆生
現代アメリカ大都市の貧困およびホームレス問題の実態に関する研究
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【概要】
格差、不平等の拡大がグローバルに注目を集めています。富の一方での集中は、一握りの富裕層が保有する資産がそれ以外の人々の保有する資産合計をはるかに上回る事態として出現しています。そうした富の偏在は他方で貧困が偏在することと対の関係にあり、地域的に目に見える形でそうした貧困の「偏在」が顕われることがあります。本研究課題では先進国における大都市の貧困の偏在の現状とその意味するところを明らかにします。
経済学部
教授
恒木 健太郎

「異端的」貨幣論の国際転位についての一研究:ヘンリ?ソーントンとヴェルナー?ゾンバルトの「為替手形」観を手掛かりに
【概要】
これまで経済学の常識とされてきた貨幣に関する学説、すなわち貨幣は商品交換を起源とする、銀行預金が貸出に先行する、貨幣は経済の外から増減させうる、といった考え方に異論を唱える学説、すなわち貨幣は債務を起源とする、貸出が銀行預金に先行する、貨幣は経済の中で生成?消滅する、といった考え方が国際転位する過程を、イギリスのソーントンやマクラウドとドイツのゾンバルトとの関連を軸に、為替手形観の同型性に着目して検討します。
経済学部
教授
長尾 謙吉

日本における地域格差の諸相と地理的多様性
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【概要】
政府による「地方創生」や「デジタル田園都市国家構想」の取組みをはじめ、地域格差と地域活性化をめぐってはさまざまな視点から議論されています。地域格差の構図は、「三大都市圏と地方」から「東京大都市圏とその他」へと様相を強めてきました。所得をはじめ「水準」からみた地域格差は小さくなりました。一方で、東京大都市圏が「さまざまな仕事がある」ことをはじめ、就学や消費の多様な機会で卓越する傾向がみられます。その要因を地域データの分析と地域での実態調査から追跡します。    
経済学部
教授 野部 公一
ソ連崩壊後のウクライナにおける農業生産構造の変容
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【概要】
ウクライナは、とうもろこしおよび小麦の新興輸出国として世界的に注目されています。ただし、従来のウクライナ農業研究は、農産物貿易の動向と今後の予測を中心としたもので、ソ連崩壊後のウクライナ農業の生産動向およびその構造変化は十分に明らかにされてきませんでした。本研究は、こうした従来の研究における空白を埋め、ウクライナ農業の将来を考えるための基礎データを提供しようとする試みです。
経済学部
教授 森原 康仁
「地政学的緊張」下の国際生産――GSCの「統治」と主権国家の復権
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【概要】
私の研究は、「地政学的緊張」などと形容される足元の米中対立を念頭に置きつつ、主に政府主導でグローバル?サプライチェーンの再編成が図られている現状について評価しようとするものです。具体的には、まず大国の政治対立によって越境経済活動が左右されている現実を整理し、そのうえで、そうした対立が最も影響しうる産業を特定します。そしてこれを踏まえたうえで、この種の産業において政府が主導してGSCの管理に乗り出している現実がもつ意味を考えます。そこでは、一見玉虫色で、明快さに欠けるアプローチ――グローバリゼーションを一応は前提しつつも、その統治において政府の役割を明示的に復権させること――を強いられている現状が浮き彫りとなります。
経済学部 教授 吉田 雅明
経済学史研究の批判的実在論的実践
【概要】
従来、経済学史研究上の1つの手法とみられてきた理論史研究を、批判的実在論の観点から、存在論+認識論の基礎付けの上に定置し、これを方法論のレベルで確立するという研究です。理論史研究が解明対象とする「実在」の性質、その解明のために整合的で適切な「方法」として、対象テクストの理論構造を浮かび上がらせる「論理発掘的方法」からさらに踏みこんで追究することにより、素朴な実証主義偏重の経済学史研究や経済学の在り方を考え直す方法論的基礎を整え、異端派の経済学研究が共有できる対話の通路構築を目指します。
法学部


教授

 
榎 透
米国におけるステイト?アクション法理の現況
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【概要】
ステイト?アクション法理は、米国の裁判所で用いられている理論であり、日本の憲法学では私人間効力論(憲法上の人権規定を公権力にとどまらず、私人間にも効力を及ぼすか否かという議論)の分野で紹介されてきました。本研究は、2000年代以降の米国連邦最高裁判所の判決などステイト?アクション法理の現況を分析することで、ドイツ法を参照して通説?判例を形成してきた日本の理論にオルタナティブな枠組みを提供するために必要な材料を提示します。    
法学部
教授

大井 万紀人 

動的天体現象に対する観測手法の探求
【概要】
新しい天文現象は、最先端の宇宙望遠鏡を用いた観測よりも、ありふれた機材によるアマチュア観測で発見されることが意外に多いのですが、その最大の理由は、超新星爆発や隕石衝突などいつ起きるかわからない天体現象が存在するからです。このような予想不可能な天体現象のうち、短い継続時間で刻一刻と変化するものを「動的天体現象」といいます。たとえば、隕石落下などは数秒から数分、超新星爆発なら数ヶ月から1年程度といった時間間隔です。偶然に頼らず、このような天体現象を観測するにはどうすればよいか探求するのがこの研究です。
法学部 准教授
高橋 脩一
弁護士費用の敗訴者負担原則に関するイングランド判例の検討
1716878293082
【概要】
自らの権利が侵害されその救済を裁判所に訴えるとき、頼りになるのが弁護士です。けれども、弁護士に依頼するには費用がかかります。一体、弁護士費用は誰が負担すべきなのでしょうか。日本は自らが雇った弁護士の費用は自らが負担する各自負担原則を採っています。これに対して世界では、訴訟の敗訴者が勝訴者の弁護士費用も負担する敗訴者負担原則を採るところがあり、その代表がイングランドです。この研究ではイングランドの判例を考察することから、敗訴者負担原則が持つ利点や問題点について検討します。
法学部 准教授 高橋 脩一
紛争解決費用調達方法に関する包括的検討:コモン?ロー法域の考察から
1694586064240
【概要】
あなたの権利が侵害されたとき、あなたには裁判所にその救済を求める権利があります。しかし、いくら権利があってもそれを実現することができなければ、その権利は絵に描いた餅になってしまいます。そこで問題となるのが、弁護士を雇ったり、必要な書類を準備したりするために必要となる、裁判のための費用(=お金)です。この研究は、こうした紛争を解決するために必要となる費用をどのように調達しているのか、英国や米国、豪州やNZといった国々の状況について考察を行います。    
経営学部 教授 植竹 朋文
ホテルを対象としたポストコロナにおけるレベニューマネジメントのあり方に関する研究
1716878386939
【概要】
近年の経営環境のめまぐるしい変化により消費者や従業員の意識が変容するとともに、生成AIなどのICTの発展に伴い重視すべき指標も変化してきているため、ホテルの客室の販売方法やその収益を最大化する方法(レベニューマネジメント)も以前とは異なったものになってきています。そこで本研究では、これからのホテルの客室の販売方法やレベニューマネジメントを考えていく上で何を考慮していけばいいのかを考察していくことを目的としています。 
経営学部 教授
佐藤 康一郎
大型住宅団地における食料品アクセス困難問題に関する研究
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【概要】
近年、地元の商店街の衰退や顧客の健康上の理由などから、高齢者を中心に食料品の購入が困難な人が増えるという「食料品アクセス問題」が社会的な課題となっています。この課題は過疎地域に限らず、都市部のニュータウンや団地でも生じています。大規模なニュータウンや団地の居住者は多くの場合、入居当時は働き盛りの若い世代が中心でしたが、現在は一斉に高齢化を迎えています。その結果、大規模なニュータウンや団地においても食料品アクセス困難人口が増加しています。
経営学部
教授

間嶋 崇 
「組織の中の障がい」に関する研究
17168786283901716878655481
【概要】
本研究は、障がいを持つ者(以下、障がい者)もそうでない者(以下、健常者)も同様に能力を発揮し、やりがいを持って共に協働を実現していくためにはどうしたらいいかを検討します。障がい者の就労に関する研究の多くは、経営者の視点から健常者の能力をベースに障がい者のマネジメントを検討する研究か、そこでの抑圧や孤立などを障害者の視点から批判的に検討する研究に二分されます。私の研究は、2つの先行研究を架橋するような第3の視点に立った研究ができればと考えています。
商学部 教授 石川 和男
過疎地における最寄品小売業?身近なサービス業の事業継続可能性に関する研究
1716525274155
【概要】
近年、人口減少の進む過疎地においては、食品を扱う小売業や理美容店をはじめとする事業者さえ、存在しない地域が増えてきました。また、これらを代替するサービス(ネット販売など)が提示されていますが、なかなか浸透しない状況です。そこで、これまで事業を継続してきた事業者が、売上が減少しても事業を継続できるような状況を醸成できることを中心として研究します。
商学部
教授 岡田 穣
持続可能な地域社会の形成に向けた連携に関する研究:地域の自然資源を活用した観光に着目して
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【概要】
本研究は、地域社会の衰退が深刻化している日本の中山間地域および島嶼部での地域の自然資源に着目した観光を基軸とした持続可能な地域社会の形成に向けた企業?組織?地域のかかわりについて、SDGs活動の取り組みと自然観光資源との関わりの実態の把握や、観光を基軸とした連携に求められる要件や連携のプロセスについて考察?検討を行い、地域を活性化させる取り組みや地域間の差異、連携の現状や課題を把握します。    
商学部
准教授 飯田 巳貴
外交?宮廷儀礼からみる近世東地中海地域の消費文化
【概要】
16-17世紀にヴェネツィアとオスマン帝国間で展開した外交?宮廷儀礼における贈答品の分析を通じて、近世前期の東地中海域の物質/消費文化を解明します。当時地中海地域では上記の二国に加えて北西欧諸国が本格的に商業進出を開始し、多方面で「継続のなかの変容」が進行しました。一方で近世西欧の事例から始まった消費革命論では、非西欧地域との比較考察が求められています。主にヴェネツィアの外交関係史料を使用し、外交や宮廷に限定せず社会全体の消費のあり方との関連性のなかで分析します。また他の西欧諸国やサファヴィー朝の事例も参照し、「文化圏」を超えたモノの価値の共有?相違を考察します。
商学部
准教授
大崎 恒次
持続可能な地域社会の形成に向けた企業?組織?地域のかかわりに関する研究:教育を基軸とした連携に注目して
17168789109941716878943938
【概要】
日本において、SDGs未来都市に選定された都市を中心として、各都市がどのように持続可能な地域社会を形成するように工夫をしているのかについて検討します。特に本研究では、持続可能な地域社会の形成において、教育機関をその基軸として活用し、地域の企業や組織とどのように取り組みをしているか、その実態の把握を行い、各地域社会における教育機関を軸とした持続可能な連携に求められる要因やそのやり方について検討を行います。
商学部 准教授
大崎 恒次
持続可能な水産流通のあり方に関する研究:生産?流通段階での高付加価値化に注目して
1716879023132
【概要】
水産物の流通を取り巻く諸環境が変化しています。例えば、世界的には消費が拡大傾向にありますが、日本では魚離れなどという言葉もあるように、消費量が減少傾向にあります。ただし、日本の水産物自体は、輸出拡大に向けた国家戦略としても重要な位置付けにあります。そこで本研究では、水産物の流通を取り巻く諸環境やその実態がどのようになっているのかを把握し、水産物の生産段階や流通段階において、高付加価値化やブランド化をいかに行うことができるのか、検討を行います。
商学部 講師
前川 修吾
植物の抽苔を制御する遺伝子SHA1 がコードするユビキチンリガーゼの酵素活性の検証
1716525477222
【概要】
植物を研究材料とした分子生物学の研究です。多くの一年生植物の一生は、地を這うロゼット葉を展開する期間と、茎をのばして(抽苔して)花を咲かせる期間とに分けられます。シロイヌナズナを用いた先行研究で、Shoot apical meristem arrest 1 (SHA1)遺伝子の変異体では抽苔しないことが報告されています。そこで、本研究ではSHA1タンパク質の機能解析を行うことで、植物の抽苔のメカニズム解明の一助を目指します。
文学部
教授
赤坂 郁美 沖永良部島における降水量の時空間変動特性に関する気候学的研究
1716879078460
【概要】
地球温暖化は気温上昇だけでなく、雨の降り方や降水量の変化にも影響しています。雨の変化は地域的差異が大きいため、その分析には複数の観測点の雨量データを要します。しかし、南西諸島のような島々では気象観測点が1つしかなく、降水の地域特性が把握されていない場合がほとんどです。そこで、複数の観測点を有する沖永良部島に着目して、気象データの分析や現地調査から、降水量の地域性と近年の変化傾向を明らかにします。このような気候の地域的調査は、温暖化の影響や対策を考える上で重要です。    
文学部 教授 今井 上
『源氏物語』続編の研究
1694586410024
【概要】
『源氏物語』の最後の10巻は、宇治十帖と呼ばれ、多くの読者を獲得してきました。いわば『源氏物語』の作者が最後にたどり着いた世界ですが、それは具体的に、どのような物語であり、どういったところに特徴があるのでしょうか。本研究は、宇治十帖後半の世界の斬新さ?面白さを新たな視点から明らかにし、その成果を、高校生も含めた一般読者や、ひいては世界の読者にも提供することを目指すものです。
文学部 教授
教授
植村 八潮
野口 武悟
島嶼部における読書環境の現状調査-図書館?書店?電子図書館を中心に
1719204575983
【概要】
日本の読書環境は都市部よりも地方のほうが厳しい状況にあります。例えば、公立図書館の設置率は市ではほぼ100%なのに、町村では57%です。また無書店の自治体は市が2%なのに対して、町は37%、村は89%です。一方、コロナ禍がきっかけとなり電子図書館が普及しました。離島などの島嶼(しょ)部では、移動図書館などが住民に本を届けてきましたが、電子図書館により読書環境が整うことが期待されています。島嶼部の読書環境をどうしたらよいか現地調査で明らかにします。    
文学部 教授 苅谷 愛彦
大起伏山地における大規模斜面崩壊が周辺の自然環境に及ぼす影響の解明
17200535237891720053559451
【概要】
日本アルプスのような起伏の大きな山地では、巨大地震や極端気象などをひきがねとして、大規模な斜面崩壊が何度も起きてきました。大量の土砂を産む大規模斜面崩壊は、それが起きた場所のみならず、下流側に存在する地形?地質や動植物などの自然環境にも影響を及ぼします。この研究では地形学?地質学?年代学などの手法を用いて、野外調査と室内分析の両面から、大規模斜面崩壊と自然環境の変動との関連を解明します。
文学部 教授 高島 裕之
転換期の貿易陶瓷器の再評価
1694655063907
【概要】
地球的規模での交易によって運ばれた「貿易陶瓷器」については、世界各地で資料研究が深化され、具体像が描けるようになってきています。この研究では貿易陶瓷器資料を実例にして、生産、流通、消費の過程で、受容者の要求とそれに答えた生産者の意図を読み取る形で、それぞれの地域での資料調査を行ないます。そして、歴史の中で貿易陶瓷器が果たした役割を再評価しながら、今後の博物館資料の活用方法についても着目します。
文学部 教授
平田 大輔

大学部活動におけるチーム作りとパフォーマンスに関する研究:ゲームパフォーマンスに着目して(継続課題)
【概要】
競技力向上においては心技体の3つをバランスよく強化していくことが必要になりますが、競技力向上に関する研究では、その競技力構成要因を個々に抽出し、体力的、技術的、戦術的な側面から研究が多くされています。しかし総合的に研究されているものは少ないです。これまで心技体の各分野の年間計画に基づいてプランを設定し、チームコンセプトに合わせて技術?体力?戦術の構築を図っていますが、今年度は心理検査、ゲーム分析?パフォーマンス評価を中心に行い、チーム作りを行なっていく上での有効な資料を得ることを目的としています。  
文学部 教授
廣川 和花
近代日本における疫病経験と地域社会―ポスト?コロナの疫病史叙述をめざして
1716525732874
【概要】
コロナ禍においては、全国各地で過去の疫病流行の歴史が注目されました。その中で、とりわけ各地の博物館や文書館等の方々のご尽力によって、これまで注目されることの少なかった各地域での人々の疫病経験や医療に関する新資料の掘り起こしが進展しました。本研究では、これらの情報を網羅的に収集し、列島社会の地域性や多様性をふまえた、ポスト?コロナの時代の新たな近代日本の疫病史?医療史像を描き出したいと考えています。
文学部 教授 米村 みゆき
村上春樹作品の映画化における〈翻案〉と〈現地化〉についての研究
【概要】
村上春樹の小説は、国外で実写やアニメーションで映画化されていますが、なぜ村上春樹の小説が映画化の対象となったのかを考察しています。また、映像化された作品を考察すると、村上春樹の小説が、日本とは異なった解釈をされていることにも気づきます。また、上映されるオーディエンスに向けて故意に変更されている部分(注:これを〈現地化〉といいます)もあります。このようなことを明らかにする研究です。
文学部 教授 渡辺 英次
欧州のスポーツクラブに関する研究~バドミントン競技
1716879401995
【概要】
学校部活動は地域連携?地域クラブ活動への移行へ向けて現在、大きな変革期を迎えています。これからの生涯スポーツのあり方について多様な視座から考える必要があります。
本研究はスポーツクラブとして地域社会に深く根付いているデンマークのバドミントンクラブを中心に各地域の形態の異なるスポーツクラブの実地調査を行います。スポーツ文化を比較しながら、日本で継続してスポーツクラブが運営されるために必要な要素を考察します。
ネットワーク情報学部
教授
教授
教授
教授
准教授
佐藤 慶一
石井 健太郎
上平 崇仁
山下 清美
栗芝 正臣
ネットワーク情報学部の新たな研究教育基盤によるデジタル技術を活用した災害支援サービスの具体化
1721184529205
【概要】
川崎市多摩区域では、地震や水害、土砂災害など様々な災害リスクが指摘されています。本研究では、ネットワーク情報学部の多様な分野(データサイエンス、フィジカルコンピューティング、コンテンツデザインなど)の研究者が共同し、これまでアナログで作られてきた「逃げ地図(避難経路地図)」のデジタル化、RFIDを用いた災害備蓄物資のデジタル管理の提案、備蓄物資に自作した農作物を利用した災害食レシピの開発などに取り組んでいます。
人間科学部
教授 岡村 陽子
高齢者の展望記憶と遂行機能の関係の検討
17168795908951719542274742
【概要】
展望記憶は予定や約束を実行するために必要な記憶です。予定が思い出せない、約束を忘れるといった展望記憶の障害は、高齢者の生活に困難を生じさせ生活の質を低下させる原因となります。本研究は、時間ベースの展望記憶課題を用いて、高齢者の展望記憶と遂行機能の要素との関係を検討すること、量的な分析に加え質的な分析も実施することで、高齢者の展望記憶の特徴について明らかにし、展望記憶の改善を企図した介入を提案します。  
人間科学部 教授 嶋根 克己
在日ベトナム人の生活実態に関する質的調査研究
1720075334048
【概要】
いま日本は急激な少子化の傾向にあります。その結果日本社会の維持に必要な仕事の働き手が不足しており、外国人労働者を必要としています。近年ではベトナム人が日本国内の外国人労働者の第一位を占めるようになりました。日本で生活するベトナムの人々と共存するためには私たちはこれらの人々の生き方についてもっとよく知る必要があります。日本に住むベトナム人の生活についてインタビュー調査などで明らかにしていきます。
人間科学部 教授 広瀬 裕子
公教育の安定性を維持するための学校現場における危機管理に関する実証的理論的比較研究
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【概要】
この研究は、学校教育を中心とする公教育を安定的に維持運営するための危機管理問題を対象とするものです。危機には、コロナ禍のような未曾有の危機だけでなく、日常的に生じる問題に制度が十分に対応できなくなるような危機もあります。どのような危機的ケースであっても、教育制度が経験する有事的な危機に、制度や組織がどのように対応しうるかを日本だけでなくイギリスなどの海外にも題材を求めて、実証的にそして理論的に比較研究を行います。
国際コミュニケーション学部
教授 井上 幸孝
植民地時代メキシコにおける聖人崇敬の起源
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【概要】
メキシコでは、現在も宗教面でカトリック信者が多数を占め、とりわけ聖人崇敬が盛んです。本研究課題では、そうしたカトリック聖人崇敬がスペイン植民地支配下でどのように導入されていったのかを扱っています。16世紀の各修道会派の動向、征服以前のメソアメリカ宗教、さらには日本やその他の国々における聖人崇敬の事例などを参照しながら、聖人崇敬の始まりについて史料に基づいた事例研究から明らかにしていきます。
国際コミュニケーション学部
教授 王 伸子
中世キリシタン文献天草版ローマ字本の音声化—ポルトガル語話者による音読録音の試み—
【概要】

国際コミュニケーション学部 教授 岡村 りら
先進国における持続可能な発展―エコロジー的近代化における自治体の役割と可能性―
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【概要】
先進国がその地位を維持し、さらに発展していくには、環境に配慮しながら競争力を向上させる社会構造への変革「エコロジー的近代化」が不可欠です。社会を変えていくには国民一人一人の行動が重要で、自治体が果たす役割はとても大きいと言えます。
この研究では東京とベルリンを中心に、生活に密接に関わる3つの政策分野、廃棄物?エネルギー?交通政策において、自治体の政策を調査します。環境にも経済にもプラスとなる街づくりをするための、自治体の可能性や課題を明らかにします。
国際コミュニケーション学部
教授 土屋 昌明
中国インディペンデント?ドキュメンタリーの歴史と背景、海外との比較研究
【概要】
映画を公的に上映する場合、政府が内容をチェックするのが普通ですが、個人や小規模に制作したインディペンデントの作品は、そのようなチェックを通さずに上映する場合があります。このようにして撮ったドキュメンタリーが、中国では1995年ころから2015年くらいまで非常に多く制作されました。これらの作品では、中国の人々の日々の暮らしや本音をうかがうことができるので、私の研究では、その収集と研究をしています。
国際コミュニケーション学部
教授
ハーン小路恭子
環境危機時代のシネマとメディアー―21世紀の映像文化と環境、エコロジー
171652629642217165264038841716526432382
【概要】
本研究は、環境危機に接する中で生まれてきた映像作品を分析します。特にそれらの作品の形式的?技術的な側面(ジャンルや表現?美的な様式、物語形式、利用される撮影?編集技法やテクノロジー)に注目し、それらの形式が環境やエコロジーをめぐる大衆の意識とどのように結びつき、どのような重要性を持っているのか考えます。それによって、特定の形式やジャンル、テクノロジーを単なる人間的な営為としてでなく、人間と非人間の縺れ合いの中で生まれるかたちとして再解釈します。 
国際コミュニケーション学部
准教授 今井 ハイデ
東京の路地ルネッサンス:シドニーと台北からインスピレーションを得る
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【概要】
この研究では、日本、オーストラリア、台湾の都市が、都市のレジリエンス、持続可能性、コミュニティの結束力を高めるために都市の路地を活用することで、災害や気候変動のリスクにどのように対処しているかを調査しています。 視覚分析と二次データを組み込んだ混合手法のアプローチを通じて、シドニーと台北の例を使用して、東京の都市路地の再設計を情報提供します。 目標は、より強力で、より包括的で持続可能なコミュニティを育成することです。 これらの目的を達成するための実践的な推奨事項が提供されます。
法務研究科 教授 加藤 克佳 刑事訴訟における犯罪被害者
1694656755497
【概要】
本研究は、「刑事手続における犯罪被害者」につき、特にその保護や支援のあり方を検討することを研究目標としています。2000年の「犯罪被害者等保護二法」以降、今日まで、刑事手続における犯罪被害者への対応(犯罪被害者法制)は著しく進展しました。しかし、未だ不十分な点も残っています。特に、この間、社会の情報化が一層進展し、被害者の保護や支援の強化が要請されています。そこで、これらの問題を中心に、現行法の解釈?運用のほか、新たな立法のあり方を検討します。    
法務研究科 教授 加藤 克佳
刑事再審制度の改革―適正迅速な誤判の是正?救済を目指して
1694656784585
【概要】
本研究は、刑事手続における「誤判の適正迅速な救済」のあり方と、そのための最後の砦である「刑事再審制度」の改革を研究目標としています。裁判は人(裁判官)が行うため誤判(誤った裁判)は避けられないので、事後に、その適正迅速な救済を図る必要があります。そのための制度として刑事再審制度がありますが、これまで十分機能しているとは言えません。そこで,外国の制度や運用も参考にしながら、再審制度に対する適切な法的規律および運用のあり方を考察します。    
注:◎は研究代表者を表す。

   2024年度 研究員(長期在外?長期国内?中期?特例他)

?長期在外研究員

所属?職名?氏名 経済学部?教授?中西 泰夫
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
企業行動の経済分析
研究概要
 企業の生産?供給構造に関する理論?実証的研究を目的とする。企業は財の生産をおこない、市場へ商品を供給している主体である。そこでは生産関数が企業行動のベースになる。したがって生産関数の分析をおこなうことによって、企業の行動が詳しく解明される。この研究では企業の多くの行動の中でも競争と成長について着目する。より具体的には市場における規制の影響、市場の競争性を示すマークアップ率、また企業行動の全てに影響を及ぼす生産性についての分析をおこなう。

所属?職名?氏名 法学部?准教授?黒田 友哉
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月20日~足球365比分_365体育投注-直播*官网8年3月19日
研究機関(国名)
ストラスブール大学(フランス共和国)
研究課題
1980年代日欧関係の国際関係史的研究
研究概要
 1980年代以降関係が緊密化した日欧関係史を研究する。1991年には日EC首脳間でハーグ会談が開かれ、その後、日EC/EUの首脳会合が定例化されていく。また1996年には欧州評議会に日本がオブザーヴァ―として参加しはじめる。従来、このプロセスは政治学の現状分析として主にアプローチされてきた。これに対し、一次史料を土台にして、この問題をEC仏独日などの主体の立場を中心に検討し、多面的な国際関係史研究を目指す。

所属?職名?氏名
経営学部?教授?矢澤 清明
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年9月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年8月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
AI?機械学習技術の動向と経営?経済分野における利活用に関する研究
研究概要
 AI?機械学習は第4次産業革命の中核技術であり、深層学習の成功を経て、最近では大規模言語モデルを中心に生成AIが急速に発展しつつある。これらの技術は多くの企業や自治体で導入が進められているが、解釈可能性と透明性、データ依存性、バイアスと公平性、過学習、データセキュリティ、ハルシネーション等の技術的課題に直面している。これらの課題への対応、機会の探求、リスクの評価等が、効果的な利活用の実現には不可欠である。本研究ではAI技術の最新動向を注視しながら、経営?経済分野での有効な利活用に向けての検討を行う。

所属?職名?氏名
商学部?教授?池部 亮
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
ベトナム社会科学院(VAAS)東北アジア研究所(INAS)(ベトナム社会主義共和国)
研究課題
米中対立下のベトナムのサプライチェーンの再編と産業構造の高度化
研究概要
 米中対立やウクライナ戦争など世界情勢が変化する中で東南アジアのサプライチェーンにどのような影響が及ぶのか。また、近年米国向け輸出が拡大するベトナムで日本企業をはじめグローバル企業のサプライチェーンの再編はどう進んでいくのかについて研究する。統計やデータ収集をはじめ、外資系企業集積の来歴、ベトナム企業のサプライチェーンへの参加に向けた課題などを事例研究も踏まえ検討していく。

所属?職名?氏名
文学部?教授?小山内 伸
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
ニューヨーク市立大学大学院(アメリカ合衆国)
研究課題
ブロードウェイ?ミュージカルの変容の分析
研究概要
21世紀に入って、ブロードウェイ?ミュージカルの内容が大きく変容している。かつては、感動的な物語、壮麗な舞台美術、ゴージャスなショーといったエンターテインメントが多かったが、今やLGBTQや黒人?移民などの少数派を主人公とし、社会的な問題を扱う作品が主流となっている。しかも小規模の劇場で製作され、オン?ブロードウェイに上がってトニー賞を受賞するケースが急増している。この変容の実態を探り、変容した理由を分析する。

所属?職名?氏名 人間科学部?教授?大久保 街亜
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
Victoria University of Wellington(ニュージーランド)
研究課題
瞳孔反応とその知識に関する文化比較
研究概要
 瞳孔は光だけでなく、感情状態にも反応する。それゆえ好悪などを伝えるコミュニケーションに資する媒体となる。本研究では瞳孔反応について、それに対する知識に焦点を絞り、文化依存性を有するか検討する。瞳孔反応は非随意的で生得的に組み込まれた機構である。一方、その知識は経験によって獲得されたものである。生得的反応である瞳孔反応への知識とそれに対する文化の影響を調べることで、心理学における古典的な問題である生得と習得の交互作用、いわゆる、氏か育ちかの問題に迫ることができると考える。

所属?職名?氏名 国際?????????学部?教授?須田 淳一
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
オックスフォード大学アジア?中東研究機構(イギリス)
研究課題 文法的諸カテゴリーの形成過程 ―古代日本語の事例研究―
The process of emergence and development of grammatical categories – a case study of Old Japanese
研究概要
 言語の体系に組織化されている文法的カテゴリーには、テンス、ムード、アスペクト、ヴォイス、モダリティー、格などがある。これらのカテゴリーが、今日理論的に規定されているような実態へと、なぜ、また、どのように、発生し発達していったのかという自己組織化過程については、多くの言語で論究は充分とは言えない。
本研究では、A.D.8C-16C頃の古代資料が豊富に残存する稀有な言語の一つである、古代日本語を対象としてとりあげ、特に名詞の曲用形態と動詞のアクチオンスアルトについての変遷分析を軸に、原ディアテシス及び原テンポラルな文法的カテゴリーの形成過程を究明する。

所属?職名?氏名 国際?????????学部?教授?成田 雅彦
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
19世紀アメリカ?ニューイングランド作家と白人至上主義の言説研究
研究概要
 国家や人種、文化の相違にかかわらず、現代の文学はおしなべて世界文学を希求する。そこに問われるのは、皮膚の色や国家体制、文化の相違の底にある不変の「人間」である。多民族国家アメリカでは国民文学が開花する19世紀から、こうした志向は強かった。しかし、普遍的人間を描きつつ、そこには、透明な言説を通して実は強固な「白人至上主義」が構築されていたのではないか。政治や文化表象といういわば表面で白人中心の世界を打破しようとしても、依然としてそれは残っている。
私の研究では、その原因を19世紀のアメリカ作家の言説の深みに降りていってその原因を探りたい。

?長期国内研究員

所属?職名?氏名
経済学部?教授?飯田 義明
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
東日本大震災及びコロナ禍以後の石巻?牡鹿半島における大原浜「御神木祭」再興に関する研究:外部組織との連携?継続プロセスに着目して
研究概要
 これまで、身体文化研究として「祭り」に着目して研究をしてきています。本研究では東日本大震災を受けた地域の「祭り」に着目しています。この地域では、「祭り」の再興が復興のシンボルとして象徴的に語られています。但し、牡鹿半島(大原浜)の祭礼では多くの人々が他に移転しており、ボランティアなどの協力を得ることによって成立している状況です。この「祭」が、今後どのように継続していこうとしているかを明らかにすることを目指しています。

所属?職名?氏名
法学部?教授?長谷川 聡
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
労働者の私的領域と就労との調和
研究概要
 労働者の私的領域(健康状態、人的属性〔思想信条、性的指向等〕、家庭?地域生活、自己実現〔キャリア形成、趣味?嗜好等〕等)との調和の下に就労のあり方を具体化することが労働契約の基本原則となっているが、その具体的内容は十分に明らかになっていない。本研究は、この労働者の私的領域と就労との調和に関する法理?法制度の大枠を明らかにし、これに含まれる特定の論点に限定して、この視角がもたらす解釈論、立法論の提言を試みるものである。

所属?職名?氏名
経営学部?准教授?山田 耕嗣
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
日本の水族館におけるイノベーションとビジネスモデルの展開
研究概要
 日本の水族館ビジネスは、戦前の黎明期から、さまざまな技術的イノベーションを梃に展示設備や展示方法を改良しビジネスモデルを確立?進化させることで、立地エリアを海辺の観光地から都市部へと広げ、今なお成長し続けている。集客力があり文化?環境教育施設でもある水族館は地方公共団体や商業施設からの引き合いも今なお強い。本研究では日本の水族館業界におけるイノベーションとビジネスモデルの進化について考察する。

所属?職名?氏名
商学部?教授?吾郷 貴紀
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
自宅(日本)
研究課題
空間経済学の理論とその応用的研究
研究概要
 本研究の目的は2つある。1つはこれまで通りの空間経済学の理論研究の追求であり、ホテリングモデルなどに基づいた立地に関する研究を深化していく。2つめは空間経済学的な視点を実際の社会経済問題に応用していくことであり、例えば近年問題になっている「買い物弱者」について現地調査を行い、どのような手法で問題の解決や緩和を図ることができるのかを研究する。理論と実践の両立を重視して研究していく。




所属?職名?氏名 国際?????????学部?教授?網野 房子
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
自宅(日本)
研究課題
巫者をめぐる社会人類学的研究
研究概要
 本研究は、朝鮮半島の巫者の社会的意味とその宗教思想を社会人類学的に明らかにし、従来の巫者論を再考することを目的とする。これまで自らが行ってきた韓国での人類学的フィールドワークによる調査資料(聞き書き、写真?動画ほか)を基に、人類学?民俗学?国文学などの諸分野における韓国巫俗と巫者の研究を再検討することにより、これまでの巫者論を捉え直してゆく。その成果は、論文の刊行、研究発表により公表したい。


?中期研究員

所属?職名?氏名
経済学部?教授?永江 雅和
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年9月16日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年9月15日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
近代東京都心部における高速鉄道建設と沿線開発
研究概要
 日本初の地下鉄道として建設された東京地下鉄道?東京高速鉄道の沿線史について研究する。現在東京メトロ銀座線として知られる路線を建設した2社であったが、1927年に浅草-上野間で開業し、その後江戸時代からの中心市街である上野-新橋間を開業した東京地下鉄道に対して、東京高速鉄道は大正?昭和初期にかけて発展しつつあった新市街地である渋谷?新宿から皇居南側の城南地域を通って新橋に地下鉄新線を建設したものである。これら2つの地下鉄線が合併により一本の線につながることで、東京の新たな市街地として城南地域の開発が進められていった過程を地域史料により考察する。

所属?職名?氏名
法学部?教授?坂誥 智美
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年9月22日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月21日
研究機関(国名)
専修大学 研究室(日本)
研究課題
「違式詿違条例」の全国的研究~府県による条文の違いと使われ方の比較検討を中心に~
研究概要
 明治初期に刑法犯までには至らない軽微な犯罪を取り締まるため、各府県において制定されたものが「違式詿違条例」である。各府県の独自性も見える条文の全国的比較検討を行うことで、近世から近代への過渡期において、刑法犯と行政犯の分化がどのように考えられたのかについて考察を行う。また、性別を意識した条文が見られることから、条例に見え隠れするジェンダー的側面についての全国的比較を行い、後の世に与えたと思われる影響等についても考察する。

所属?職名?氏名
文学部?教授?山本 充
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年9月16日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年9月15日
研究機関(国名)
インスブルック大学(オーストリア共和国)
研究課題
ヨーロッパ?アルプスにおけるモビリティの増大に伴う農村の変容
研究概要
 ヨーロッパ?アルプスにおいて、モビリティ、すなわち移動の頻度や距離などがどのように増大し、その背景として何があるのか明らかにする。そして、こうしたモビリティの増大が、アルプスへの一時的な観光から移住に至る来訪者の動向に、加えて、旧来住民による農業に観光などを組み合わせた複合的な生業活動の態様に、どのような影響を与えてきたのか明らかにする。これらを踏まえ、モビリティの増大が農村の変容をもたらす一連のメカニズムを解明する。

所属?職名?氏名 人間科学部?教授?永野 由紀子
    研究期間    
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年9月19日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月18日
研究機関(国名)
ルードヴィッヒ?マクシミリアン大学ミュンヘン(ドイツ連邦共和国)
研究課題
日本文化の基層とイエ?ムラに関する社会学的研究
研究概要
 同調圧力や少数意見の排除をとおしてまとまる日本社会の集団主義は、ムラ社会と呼ばれ非難されてきた。だが、庶民の生活の必要に根差したイエ?ムラは、近代国家の家族制度や地方制度と異質である。本研究は、日本学やアジア学の共同研究をとおして,日本文化の基層にある庶民の生活実態としてのイエ?ムラの歴史的?地域的?階層的射程を検証する。さらに,アジアの中の日本のイエ?ムラの特徴を明らかにする。

?特例研究員

所属?職名?氏名
経済学部?教授?塙 武郎
研究期間
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研究機関(国名)
コロンビア大学(アメリカ合衆国)
研究課題
現代アメリカ高等教育財政ファイナンスの研究
研究概要
 本研究は、現代アメリカ教育財政ファイナンスにおける地方債の信用力と政府補助金の関係について事例実証分析により検討する。初等中等教育は学校区(school district)が発行する一般財源保証債(General Obligation Bonds)を、高等教育は州立大学が発行するレベニュー債(Revenue Bonds)を分析対象とし、州政府(州資本委員会等)が学校区または州立大学に交付する資本補助金等の予算編成過程における政治分析も視野に入れる。本研究はコロンビア大学のAlex Bowers教授、コロラド大学のTodd Ely教授との共同研究を軸として展開する。

所属?職名?氏名
商学部?准教授?柏木 悠
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
南カリフォルニア大学(アメリカ合衆国)
研究課題 ヒトの基本動作における多関節筋機能の調整に関する研究―バイオメカニクス的分析を用いたアダプテットスポーツにおけるコーチングへの応用―
研究概要
 ヒトの基本動作(歩行、走行、跳躍、投げ)における多関節筋機能の調整の戦略において、健常者と障がい者の動作の比較から、その調整機能の特徴を明らかにし、アダプテットスポーツにおけるコーチング方法への資料を提供することを目的とする。本研究の結果は、健常者と障がい者が一緒に取り組むことができるアダプテットスポーツのルールの作成や、また、リハビリテーション分野への応用が期待される。

?相馬学術奨励基金による海外研究員

所属?職名?氏名
法学部 ?教授?谷口 智紀
研究期間
足球365比分_365体育投注-直播*官网6年4月1日~足球365比分_365体育投注-直播*官网7年3月31日
研究機関(国名)
ワシントン大学(アメリカ合衆国)
研究課題
知的財産権課税に関する日米比較法研究―知的財産権の評価の問題を中心に―
研究概要
米国租税法との比較法研究(文献調査やインタビュー)を用いて、知的財産権の評価手法の理論的根拠を調査する。

 

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