2023.05.19 Fri
ONLINETOPICS
チェコ共和国で「話し言葉を巡るワークショップ」
国際コミュニケーション学部?丸山教授が講義
5月4、5日、チェコ共和国の首都にあるプラハ?カレル大学で、チェコ語と日本語の話し言葉を巡るワークショップ"Workshop on spoken language: Czech and Japanese"が開催された。企画?運営を務めたのは、国際コミュニケーション学部の丸山岳彦教授。2019年11月に同大学で開催したワークショップ"Corpora and Japanese Linguistics"に続いて、2回目の開催となった。
チェコ共和国では、プラハにあるプラハ?カレル大学、ブルノにあるマサリク大学、オロモウツにあるパラツキー大学の3大学に、日本語を専攻できる学科が設置されている。今回のワークショップには、3大学から日本語を学ぶ学部生、大学院生、教員、合わせて30人が参加した。
2日間のワークショップでは、話し言葉を巡る言語学的な諸課題について丸山教授が英語で講義。話し言葉の定義、非流暢性(disfluency)の種類などについて、チェコ語と日本語の双方の視点から紹介し、学生たちの間で熱心な議論が交わされた。
チェコ共和国では、プラハにあるプラハ?カレル大学、ブルノにあるマサリク大学、オロモウツにあるパラツキー大学の3大学に、日本語を専攻できる学科が設置されている。今回のワークショップには、3大学から日本語を学ぶ学部生、大学院生、教員、合わせて30人が参加した。
2日間のワークショップでは、話し言葉を巡る言語学的な諸課題について丸山教授が英語で講義。話し言葉の定義、非流暢性(disfluency)の種類などについて、チェコ語と日本語の双方の視点から紹介し、学生たちの間で熱心な議論が交わされた。
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「えーと」や「あのー」など、話し手が言いよどむ際に出てくる言葉(フィラー)について、「チェコ語で30秒スピーチをせよ、ただしフィラーを一切使わずに」という課題では、思わずAch...というフィラーを発してしまう学生が続出し、教室は大きな笑いに包まれた。
また、日本語の話し言葉コーパス(話し言葉を大量に録音して検索可能にしたデータベース)を使った実習課題では、参加者たちがコンピュータを使って複数のコーパスを分析。一人の話者が話し続けるスピーチ(独話)と複数人が参加する日常会話とでは、出現するフィラーの傾向が違うこと、男女別に集計するとさらに異なる分布を見せることなど、分析結果が発表された。
2019年以降もチェコ国内の日本語研究者たちと交流を続けてきた丸山教授は、「今後は、専修大学の学生たちをチェコで日本語を学ぶ学生たちと結び付けたい。オンラインで交流する機会などを設けるつもりだ」と話す。
また、日本語の話し言葉コーパス(話し言葉を大量に録音して検索可能にしたデータベース)を使った実習課題では、参加者たちがコンピュータを使って複数のコーパスを分析。一人の話者が話し続けるスピーチ(独話)と複数人が参加する日常会話とでは、出現するフィラーの傾向が違うこと、男女別に集計するとさらに異なる分布を見せることなど、分析結果が発表された。
2019年以降もチェコ国内の日本語研究者たちと交流を続けてきた丸山教授は、「今後は、専修大学の学生たちをチェコで日本語を学ぶ学生たちと結び付けたい。オンラインで交流する機会などを設けるつもりだ」と話す。
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