2022.02.16 Wed
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【留学OB/OG(卒業生)】英語が話せれば人生が変わる(米?オレゴン大学)椎名 陽介(文)

英語が話せれば人生が変わる

椎名 陽介
株式会社FAST ENGLISH代表取締役
文学部 英語英米文学科 卒業(2010年3月)
在学時、夏期留学プログラムでサスクェハナ大学(米国)に留学(2年次)、中期留学プログラムでオレゴン大学(米国)に留学(3年次)
留学プログラムに参加した理由
 20歳までパスポートを持っていませんでしたが、「いつか海外に行きたい!」「海外と交わる仕事をしたい」「英語話せるようになりたい」という漠然とした想いから、参加してみました。
 実家が成田空港に近く、飛行機を小さい頃からよく見ていたので、自然と海外が近い(ようで遠い)という感覚を常に持っていたような気がします。あまり深く考えないまま、人生初の留学に踏み切りました。

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留学中の印象的な出来事
 私が渡航した2008年は、アメリカ大統領選挙の真っ只中でした。 渡航してすぐに、民主党のヒラリー?クリントンさんの演説が近所で開催されるとのことで、試しに行ってみました。当然、選挙権なんかありません。数千人の聴衆が彼女の演説に耳を傾ける中、私も頑張って英語を聞き取ろうと必死になるのですが、結局1ミリも理解出来ませんでした。 本当に一言も理解出来ませんでした。
 演説終了後、奇跡が訪れます。
 ヒラリー?クリントンさんを取り囲む聴衆でごった返す中、私ももみくちゃにされて押しに押されて、何故かヒラリー?クリントンさんの目の前に来てしまいました。 距離でいうと、もう本当、数センチのところです。これはチャンス!と思い、ブロークン英語(文法ガタガタの英語)で彼女に質問してみました。
 質問は、「What do you think about Japan?」
 非常に稚拙で、十数年の時を越えて今こうして文字で見ると、なかなか酷い質問です。
 そして返ってきた答えは、 「I don’t know」
 そりゃそうだ、と言われればその通りなのですが、当時の私は胸が張り裂けそうになるくらい感動に包まれていました。 奇跡的にヒラリー?クリントンさんと「英会話」が実現した瞬間です。 これがきっかけで、 「英語がもっと上手くなったら、もっと凄い人と話せるかも」 という考えが生まれ、帰国後に猛烈に英語の勉強することになります。 実際に英語が話せるようになってから、色々な方とお仕事のご縁を頂くようになりました。
留学経験が現在どのように活かされているか
 初めて留学プログラムに参加して、パスポートを握りしめてアメリカに渡り、初めて車が右側車線を走っていることに感動を覚えたその日から、私の人生が音を立てて劇的に変わりました。
 英語が話せれば、人生が変わる。 こんな想いを、より多くの日本人に体感してもらうため、「起業」という道を選び、今に至ります。学生当時は、まさか自分が英会話スクールを経営するとは思ってもいませんでした。 学生時代に習得した英語が、ビジネスで活用し、そして起業のツールにもなりました。こんなに有り難いことはありません。
 ネイティブスピーカーのような「100点満点」の英語力を身に付けなくても、海外生活は余裕で送れてしまいます。「60点」くらいの英語力で、世界の人と何とかコミュニケーションが取れる。なんとかなる。そんな実体験を、留学中に積むことが出来ました。
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留学を目指す本学学生へのメッセージ
 「留学は、行けるときに行く」
 これは非常に大切です。今回のコロナで、いつどこで何が発生するか分からないことが証明されました。
 「英語を勉強してちょっと理解できるようになったら」 「TOEFL?〇〇点以上取ったら」 「TOEIC?〇〇点以上行ったら」という目標を設定することは大切ですが、いつ何が起こるか分からないので、自分の目標とするフェーズに到達していなくても、「まずは行ってみよう」とアクションを起こしてみることが大切です。

 皆さんの活躍を願っています。

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