2021.04.26 Mon
国際交流?留学TOPICS

~コロナ禍での留学経験者に聞く~

台湾にある国立中山大学での長期交換留学を経て2021年2月下旬に無事帰国したばかりの牛島信太郎さん(法学部法律学科4年)の紙上インタビューをお届けします。コロナ禍で海外留学が相次いで中止になる中、留学を実現できた数少ない学生の一人です。その貴重な体験談を一人でも多くの方と共有したいと思い企画しました。

<インタビュー>
Q1: 留学のきっかけと長期交換留学プログラムで国立中山大学を選んだ理由を教えてください。
牛島さん: 専修大学の短期留学プログラムの帰国後に留学経験者向けの就職説明会に参加したのですが、短期留学に行ったというだけでは就職活動においてアドバンテージにならないということを企業側から聞き、短期留学に参加した経験を活かせる次のステップとして長期交換留学が候補の視野に入りました。短期留学で英語圏の国に行ったので、次は英語を母語にしない国に行ってみたいと思い、第二外国語で中国語を学習していたので中国語圏を選択しました。台湾は一般的に親日的と言われている点や、日本と生活様式等が似ている点から台湾を選択し専修大学での長期交換留学プログラムを行っている国立中山大学への留学を決めました。
長期牛島さん写真1差替▲ お世話になった語学学校の先生と
Q2: 留学前にはどのような準備、勉強をしましたか。
牛島さん: 専修大学付近の語学学校で学習を進め、中国語関連の検定対策をしたりしていました。あとは留学費用を稼ぐため、ひたすらアルバイトをしていました。

Q3:現地で(授業や普段の生活のなかで)最も楽しかったこと、最も辛かったことを教えてください。
牛島さん: 最も楽しかったことは、友達とスポーツをとおして交流を深めたことです。やはり言葉の壁はあれど、スポーツはお互いの仲を深めるのに良いコミュニケーションツールだと、改めて実感しました。辛かったこととしては、語学学校での最初の学期は、授業に行くことがかなり憂鬱でした。クラスメイトのレベルがかなり高いということもありましたが、留学前に中国語を勉強していたとしても、中国本土の表現と台湾の表現の違いに困惑させられました。そのため、クラス内でもクラスメイトとのレベル差があったため、孤立してしまうこともありました。
長期牛島さん写真2▲ 国立中山大学留学生のボートチームメンバー
Q4:コロナ禍での留学で感じたこと。特に、台湾はコロナ蔓延初期に、封じ込めに成功したことで称賛されているので、実際どんな取り組み(学内、市民レベル)がなされていましたか?
牛島さん: 学内においては、校舎、コンビニ、体育館等、建物内に入る際は、必ず検温がありました。今までは、一般の人が使えた場所も、学生証をかざさなければ入れないなど、細かいところまで管理されていました。高雄市としても公共機関を使用する際に、マスクの着用が義務付けられており、バスにおいては、1人の乗客がマスクをしていなかったため、運転手がその場にバスを停車させ、マスクの着用を確認するまで出発しないということもありました。

Q5:留学前と留学後で自分自身、ここが変わったと思うところはありますか?それはどんなところでしょう?どんな経験が影響したと思いますか?
牛島さん:やはり自分自身に対する自信は留学前に比べてかなりつきました。慣れない海外で1年間生活し、困難にぶつかりながらも、最後までやり切った体験は、自分にとってかなり大きい経験となりました。

Q6:留学で得られたことをこれからの人生にどのように活かしていきたいと考えていますか?
牛島さん:来日する外国人に対し、様々なサポート(法的?行政面)ができたらと考えています。なぜなら、留学中にビザ延長届やPCR検査申請等の行政機関での諸手続きを経験した際、現地の法律や専門用語が分からず大変でしたが、その都度現地の人達に助けてもらったからです。これらの経験から、現地で学んだ中国語と英語、大学で学んだ法律を駆使し、今度は日本に来日する外国人をサポートできればと考えております。
Q7:最後に留学経験者としてこれから留学を希望している学生たちへひとことお願いします。
牛島さん:私自身、あまり明確な目的はなく大学時代に何か一つ挑戦したいという理由で留学に行ったのですが、大事なことは現地で何をするのかだと思います。どんなに計画が完璧で、理想が高かったとしても、実行しなければ意味がないです。今自分に何ができて、次に何をすべきかをしっかり把握することが一番大事だと思います。目的や志望動機が明確に見つからなかったとしても、現地で自分のやったことに後悔がないのであれば、私はそれでいいと思います。私もそうですが、留学前は1年の長期交換留学はかなり長く、大変なものだと認識していましたが、終わってみればあっという間です。これからあと40年50年と長い社会人生活におけるスキルアップのために1年だけ、海外で生活することに挑戦してみてもいいのではないでしょうか。その1年が人生において忘れなられない経験になることは間違いありません。
長期牛島さん写真3▲ サークル活動勧誘中、アニメ研究会の友人と
<インタビューはここまで>

留学中、日々奮闘しながらも充実した生活を送っていた牛島さんの姿が目に見えるようです。留学経験が自信となり、今後の人生においても折に触れて心の支えとなることでしょう。語学のスキルを更に磨き、大学で学んだことを併せて社会に貢献したいという次の目標に向かってすでに走り出している牛島さんの率直な言葉のひとつひとつが心に響きました。牛島さん、帰国早々ご協力ありがとうございました!

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