図書館設立のための助言
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図書館は民衆のために設置するのであって、一部の特権階級のものであってはならない。一部の特権者の嗜好のために珍本?稀本を偏愛するのではなく、また、最近の本に対しても古い文献に対するのと同様に集めること、そして立場の異なる双方の著作を集め、論争の是非は読者の判断に任せるべきである、とした。図書館の蔵書構成は一方的、偏向的、排他的であってはならない。収集しても分類されていない書物の集合では図書館というにあたらない、などの持論を展開し、自ら考案した分類表も示している。これらは現代の図書館の課題にも通じるものであった。
ノーデは17世紀において図書館の機能に「公共性」を持たせることで将来の発展を描いていた。後に、フランス最古の公共図書館といわれるマザラン文庫の司書係に就いている。