Loading...

TEACHERS

  • ハイブリッドな環境が石巻の魅力
  • 地域のや、たくさんのと関り
  • 学びのフィールドを広げていこう
  • 一般社団法人日本カーシェアリング協会
  • 事務局長西條 里美 様

歴を教えてください。

地元石巻で育ち、専門学校、社会人と10年ほど東京で暮らしていましたが、東日本大震災から5年経って、被災した石巻のために何か貢献したいと地元に戻ってきました。その中で出会ったのが「日本カーシェアリング協会」です。
東日本大震災で約6万台の車が被災した石巻には、震災後、全国から多くの車を寄付いただきました。その車をめいっぱい活用する方法を検討し、様々な課題に向き合い、地域にとって一番いい支援のカタチや、持続可能な共助の社会の雛形をつくりたいという思いの中で起ち上がったのが当協会です。当初はボランティアとして関わっていましたが、活動が忙しくなる中でパートから社員へ、いつの間にか事務局長となっていました。
現在は、車をシェアして支え合う仕組みを地域につくる「コミュニティ?カーシェアリング」、寄付車を貸し出すことで人と地域を元気にする「ソーシャル?カーサポート」、災害時に車で困らない仕組みをつくる「モビリティ?レジリエンス」の3つの活動を軸に、新しい支え合いの仕組みを、ここ石巻から全国に広げたいと考えています。

学との関わりを教えてください。

年に2回、授業の一環として機械工学科自動車コースの学生が協会の所有している車両のタイヤ交換など軽整備を実施してくれています。学生たちにとっては実習車ではなく、実際にユーザーがいて公道を走っている車に触れる機会となるため、普段の授業で扱う車とは違った緊張感を持つことにもなり 、学びの多い時間になってくれていると思います。また、このプロジェクトに賛同する自動車関連メーカーよりにタイヤやホイール、エンジンオイルなどの用品の協賛もいただき、私たちにとっても整備コストの面で大変助かっています。
石巻のような環境では、車は趣味や贅沢品という位置づけではなく、生活の必需品である一方、金銭面で所有が難しい方もおります。この先、車に携わる人として、色々な事情を抱えた方がいることや、可能性を秘めたツールであることなど、様々なものの見方を学生のうちに養うきっかけにもなればと思っています。

巻の面白いと思うところを教えてください。

世界的に見ても大きな災害であった東日本大震災。そこから復興をしている街と人、そしてここから生まれた「新しい取り組み」も多くあり、この地だからこそのモノゴトに触れることができると思います。震災がきっかけで、「復興支援に携わりたい」「田舎に住みたい」など様々な思いを抱き、地元に戻ってきた方、移住してこられた方も多く、県内外からたくさんの人が集まっている街です。ゆたかな海や山といった自然と共に、街中に出れば商業施設も揃っています。学生にとっても学びのフィールドが広がり、魅力が詰まったハイブリッドな環境だと思います。

生に期待することは何ですか?

せっかく石巻の大学に4年間通うのであれば、復興が進んだきれいな街並みをみるだけではなく、震災前にどんな街が広がっていたか、津波で流された後に、街がどのように復興していったのか、この土地であった出来事を、様々な場所に足を運んで、自分の目で見てもらいたいです。また、ここで生まれ育った人がどんな活動をしているか、一度離れた人がなぜ再び戻って住んでいるのかなど、ぜひ地域の人と関わる機会をつくって実際にお話を聞いてみるのもよいと思います。

ISU  5つの魅力

石巻専修大学の特徴について

くわしく見る
TOPへ