TEACHERS

- 面白い大人がいる石巻でITを学ぶ
- 自分が変わり、街も、未来も変わる
- 大切なのは「きっかけ」を掴むこと
- 株式会社イトナブ
- 八重樫 蓮 様 [左]?阿部 太一 様 [右]
経歴を教えてください。
阿部:石巻で生まれ育ち、前職は銀行員でしたが何となく5か月ほどで退社。仕事帰りに、とある看板を目にしていたことがきっかけとなり、「これからはプログラミングだ」、「きっと人生が変わるかもしれない」と、感じて転職。その時、見ていたのが石巻を拠点としたIT企業である弊社?イトナブの看板でした。
自分の周りでは石巻の高校を卒業すると他の地域に巣立つ仲間たちが多く、その理由は彼らが望むものがなかったからかもしれません。弊社の企業理念は地域の学校にプロラミング教育の提供、開発事業、ワークショップ開催などを通して若者たちがプログラミングに出会う「きっかけ」をつくることです。ないなら作る、提供するということが大事であり、自身たちより若い世代が、同じ思いをしないように「きっかけ」を提供し、そして地方でも、田舎でも、どこにいてもITを学ぶことで誰もが世界一になれるということを教えています。
八重樫:小学生の頃から、学ぶ側としてイトナブの講習やイベントなどに参加していました。今度は教える側の立場として、同じように影響を受ける人がいてほしいと願って、石巻工業高校電気情報科を卒業してすぐに入社しました。

本学との関わりを教えてください。
阿部:情報マネジメント学科の浅沼教授(地域資源循環研究室)の授業に入り、WEBページ制作のサポートをしています。石巻専修大学の学生もインターンシップでイトナブに学びに来るなど交流があります。自身が学生だった頃、ITには興味?関心があっても、わからないことが多く、きっかけやチャンスに恵まれないまま、ITを学ぶことはありませんでした。「能力の大小に関わらず、きっかけさえあれば、人生は変えられる」。今はその想いで学生たちにプログラミング学習の機会を提供しています。ただし、提供できるのはあくまで「きっかけ」に過ぎません。「もっと学びたい」「もっと知りたい」と思ってもらえるよう、意識して接し、他にやりたいこと、目指したい未来がある学生には強制せず、他の道も応援しています。
八重樫:学生のやりたいことを中心に、それを解決する方法を提示するようにしています。学生自身が調べ、質問して欲しいため、最後の答えまで教えないことがほとんどです。私と学生間や学生同士で意見を交換する場を設けることもあり、ヒントを出すような形で学びを支援することもあります。