TEACHERS
- 自身が楽しむ力、遊ぶ力が
- 将来「保育の力」につながる
- 石巻の自然の中で遊びを堪能しよう
- ケヤキッズのぞみの保育園
- 園長雁部 奈津江 様
経歴を教えてください。
山形の短期大学を卒業後、横浜で2年間保育士として勤務しましたが、元々東松島出身でしたので、石巻の方が肌に合うと地元に戻りました。嘱託保育士、子育て支援センターの立ち上げ、小学校の障害児保育、保育園や幼稚園など、多くの子どもたちに携わり、現在石巻市新蛇田地区の「ケヤキッズのぞみの保育園」で園長を務めております。
ここ新蛇田地区は、東日本大震災の防災集団移転として住宅造成や復興住宅の建設が進む石巻市で最大のエリアです。「様々な地域から移り住んできた人たちが支え合う復興への望みと希望を持った町づくり」という願いを込めて平成29年に「のぞみ野」と名付けられ、平成30年4月に開園した保育園です。
優しい風、暖かく包み込むような光、明るくのびのびとした雰囲気の中、親子で手をつなぎ保育園に通い、ひとりひとりに心から温かい愛情を注がれ、先生やお友達とたくさん遊び一緒に笑ったり泣いたりたくさんのことを共有?経験できる園をつくり、そのすべてを大人になっても懐かしく思い出せる場所にしたい。そして保育園、家庭、地域が一体となって子どもの保育に取り組む環境をつくり、地域の方々との交流やつながりを大切にしながら石巻市の子育て応援拠点となるような温かい保育園にしていきたいと考えています。
本学との関わりを教えてください。
人間学部人間教育学科の髙橋功祐先生(健康?発育発達学研究室)による園児の体力測定を年1回行っていただいています。この園では「音育」「体育」「食育」に力を入れているので、体力測定に興味があり、対象の園児には、個別の体力測定のシートをいただき保護者へ体力測定の結果を配付し周知しております。また、足球365比分_365体育投注-直播*官网6年6月には家庭教育学級「生活習慣ならびに体力?運動能力について」の講話を保護者対象に、その後、4.5歳児への「親子運動遊び」の講師も務めて頂き、親子の楽しい時間を提供してもらいました。同学科の髙橋有香里先生(保育学研究室)には睡眠や寝かしつけなどの統計的なデータをもとに、保護者へ話しをしていただいています。今後は教職員向けのご指導もご依頼したいと考えています。
また、当園では石巻専修大学から保育実習生の受け入れも行なっています。これからの未来を担う子どもたちの成長を支える保育士を目指す学生さんには、未来を創る子どもたちの大切な時期を共有するにあたり、実習は机上では学べない実践の機会になります。一緒に遊ぶ中で、子どもたちの成長や心理に触れ、どのような配慮が必要で、どのような関りが大切か、大学で勉強したものの中から様々な手立てを講じることができるようになります。触れ合うことで気づきが生まれるため、まずは子どもたちとたくさん遊んで欲しいと思います。
石巻の面白いと思うところを教えてください。
石巻は自然で遊び、自然を感じて過ごせる場所です。
大学4年間、豊かな自然の中で、好奇心を刺激され過ごすことは探求心が育まれ、心豊かに過ごせるのではないでしょうか。石巻は海や川、山があり、遊べる場所がたくさんあります。自然体験の中では友達と共同作業する機会も多くなり、非認知能力や豊かな人間性を養うことができます。
幼い子どもたちにとっても、例えば遊具がある場所だけが遊び場ではありません。むしろ何もない自然の中は、お花で輪をつくったり、虫を探したり…自分達で遊びを探し出せる絶好の遊び場なのです。学生さんも自然の中を探求して、4年間たくさん遊んでください。遊ぶこと=自身の楽しむ力は、将来「保育の力」として生きてくると思います。
学生に期待することは何ですか?
保育者にとって、人権に配慮した保育を行うためには倫理観や人間性が大事とされています。石巻専修大学のように地域とつながり、学ぶことができる大学では、人との関わりや出会いを通して、豊かな人間性を身に付けることができると思います。大学を選ぶ際には、自分にとって学べる場所を探すことが必要で、ゆたかな自然があり、遊ぶこともできる石巻は保育を学ぶ素晴らしい環境だと思います。
また、学生さんから卒業論文制作のためのインタビューを受けたこともあり、私達にとっても学生さんの考えを知る貴重な機会にもなりました。保育園での実習だけではなく、今後も様々な形で関わりを持ちたいと願っております。
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