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TEACHERS

  • 温かく、活気ある「人」が魅力の石巻
  • 地域と関り、文化を知り
  • 人生を変える出会いを大切にしよう
  • 石巻市博物館
  • 学芸員(主任主事)佐藤 麻南 様

歴を教えてください。

「石巻市博物館」は、旧石巻文化センターの後継施設として2021年11月に開館しました。
東日本大震災で被災した貴重な石巻の資料やデータを、現在は再調査、再構築、再整理しながら展示しております。
常設展示室のほか、年3回の企画展、特別展に向けた準備がメイン業務で、地域の歴史を掘り起こし、地域住民の方々と共有することを目指し、日々業務にあたっています。ベテラン職員がおらず、若手スタッフ中心で運営しているため、苦労も多いのですが、多くの方の支援を受けながら学芸員5名を含めた13名体制で軌道にのりつつあります。
私自身は、石巻市の隣の東松島市出身で、高校を卒業した直後に東日本大震災を経験しました。大学は文学部に進学。在学中に石巻市鮎川収蔵庫の「文化財レスキュー」の活動に出会いました。被災した資料のクリーニング、仮保管、さらには移動博物館という形で展示をする活動も行いました。大学卒業後は民間企業に勤めたのですが、在学中の活動で出会った鮎川の人たちと働きたいという思いが心の奥にあり、退職して大学院でもう一度学ぶことに。その2年後にタイミングよく石巻市博物館開館に向けた学芸員の募集があり、「鮎川に何か還元したい」と思い応募をしました。その念願が叶い、現在楽しくお仕事をさせていただいています。

学との関わりを教えてください。

人間学部には学芸員課程があり、指導されている先生(佐藤敏幸非常勤講師)から常設展や企画展等で監修頂くなどのご縁もあり、また授業でも博物館を活用いただいています。学芸員課程を履習する学生さんに向けて、バックヤードの見学や展示解説を実施しています。
昨年?今年と「いしのまき学」でも講義させていただきました。震災から10年が経ち、多くの人の努力と苦労、全国からの支援があってやっと博物館を開館することができたことをお話しました。震災の歴史を後世に伝えることも私たちの使命であると思っています。
その他にも、学芸員実習の受け入れなど、様々な形で関わりがあります。大学と近距離にありますので、学生さん達にもっと頻繁に、そして気軽に来てもらえるような博物館にしていけたらと思っています。

※石巻専修大学に入学直後の1年生に石巻の魅力を伝えて関心を呼び起こし、この地域を学びと生活の場として積極的に活用することを促す目的で設計された、全学部?全学科で実施する基本教育科目

巻の面白いと思うところを教えてください。

世界三大漁場に数えられる三陸?金華山沖がある石巻は、漁業が盛んであり、豊富な資源とゆたかな自然を誇る地域です。合併した1市6町を象徴した写真や地形の模型をよくみると、海だけでなく、大河や山といった様々な側面があり、紐解いていくとそれぞれに発展している文化と自然環境が密接に関わっていると感じます。常設展示室では、「大河と海に育まれた石巻」の歴史や文化を展示しているので、ぜひ見に来ていただきたいです。
また、人が温かく、アットホームな雰囲気も魅力です。震災のボランティアを機に移住されてきている方も多いこの地は、元々住んでいた方の中に、他地域から来た人たちの新しい力も加わって、活気があると思っています。

生に期待することは何ですか?

石巻専修大学の学生さんは石巻市外からの進学者も多く、石巻のことを詳しく知らない方もいるため、自分の出身地とは異なる石巻の文化をぜひ肌で感じてほしいですね。
私自身も大学時代の活動が今の仕事に繋がったように、自由に動ける大学時代にたくさん地域に入り込んで過ごしてみると、「地域に愛着を持つ」ことに繋がり、大きく人生を変える出会いもあると思います。特に石巻専修大学はゼミナールやサークル活動でも地域の文化に触れる機会が多く、地域と積極的に関りをもたせてくれる大学だと感じます。そのチャンスを生かしながら、イベントやお祭りなどにも参加してみて、地域の人とたくさん関わり、この土地の文化を知り、たくさんの経験してほしいと思います。

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