日常に潜む哲学を見つけよう [担当:貫 成人]
ゼミナール名称 | 日常に潜む哲学を見つけよう |
研究テーマ | 哲学は、昔の遠い国の人が考えたこと、難しい書物の中にしかないものと思われがちですが、それは勘違いです。衣食住やひとびとの日常の行動や感情など、いたるところに、実は、哲学が隠れており、また、哲学を用いて思いがけない繋がりが見つかったりします。このゼミでは、こうした、日常に潜む哲学を、各参加者が自由な切り口から見つけていくことを目標としています。 |
ゼミナール所属 | 文学部哲学科 |
学習内容 | 大学生の、研究?学習上の最大目標は、4年生の時に書く卒業論文です。12000字の「論文」をきっちり書くには、それなりの準備が必要です。一方、「好きこそものの上手なれ」で、だれでも、自分の興味関心のあるテーマについてなら、いろいろ考えるのも嫌ではありません。 このゼミでは、各自がまったく自由に、自分のテーマを決め、2年次から3年間、自由発表を繰り返す中で、卒論執筆の準備をしていきます。卒論のテーマとしては、ファッション、家族、家庭問題、神話、太宰治、写真、美術、芸術の意味、言語、など、実に多様なものがあります。 |
ゼミ生の人数 | 男性28名ほど、女性22名ほど。 |
開講日時など | 毎週水曜日4限 |
卒業論文?卒業研究 | 専修大学文学部哲学科では、12000字以上の論文の提出が、卒業のための必須条件です。「論文」とは、なにかある事柄(たとえば「ファッション」)について、問題をたて(「なぜお洒落は浮き浮きするのか」)、さまざまな意見を整理しながら(「お洒落が好ましくないとされるケースもある。たとえばお葬式」)、結論まで導く(たとえば、「新しいファッションを身につければ、自分が生まれ変わったように思える」)ものですが、そのための準備、練習を、このゼミでは2年次から行います。 |
サブゼミナール | 熱心な学生がときどき行うこともあります。 |
ゼミナール合宿 | 夏休みに2泊3日で行います。全員参加の義務があります。1日目夜、2日目午前に、4年生の卒業論文構想発表を行うのが主な行事です。 |
対外活動など | 指導教員がおこなう科研などの共同研究会に、学生が参加することがあります。 |
OB?OGの進路 | 小売、商社、メーカー事務、金融関係、SE、県警、などが普通ですが、積水ハウス、三井住友銀行、カルチャー?コンビニエンス?クラブ、地方局アナウンサー、東京税関、音楽家、などもありました。より深く哲学を学ぶために、専修大学や他大学の大学院に進む学生もいます。 |
OB?OG会 | 組織としては存在しませんが、フェイスブックなどを介して、卒業生との連絡は行っています。 |
教員紹介 | もともとは、ドイツ哲学(フッサールなどの現象学)の研究からスタートしましたが、ある出会いを通じてコンテンポラリーダンスの研究をもあわせて行うようになり、現在は、ダンス批評や舞踊美学の研究が主戦場です。 その傍ら、哲学の入門的な本も多数、書いています(『哲学マップ』ちくま新書、『図解雑学哲学』ナツメ社、『カント』青土社、など)。 現在は、日常に見られる感情や身体など、具体的現実的な現象を分析することによって哲学にいたる研究をしています。 貫 成人 [研究者情報データベースへ] |
HP | http://www.senshu-u.ac.jp/School/philosophy/top.html |
その他 | 卒論テーマは各自が自由に選びますが、その結果、各自が選んだ問題にどう取り組めばいいのか、同先に進めばいいのか、どのような本を読めばいいのかは、各人によってまったく異なります。 このゼミでは、何回も発表を繰り返す中で、各学生にあったアドバイス、指導を積み重ねます。受講者はたしかに多いのですが、にもかかわらず、いわば、プレタポルテではなく、オートクチュールの指導をおこなうシステム、ノウハウをもちいて、各人の思考が各日に深まり、高まる指導をおこなっています。 |
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[2017年2月掲載]