食と農の社会学[担当:鶴 理恵子]
ゼミナール名称 | 食と農の社会学 |
研究テーマ | 専門は、社会学(農村、家族、環境)と日本民俗学である。近代および現代の日本社会の変遷と現状を、特に「農」の領域から明らかにすることにある。主な研究手法の特徴は、フィールドで詳細な聞き取りや参与観察などを行い、その実証的データに基づいた理論生成を目指している。現在取り組んでいる具体的な研究テーマは、「小農の復権に関する社会学的研究」、「ポスト農業社会における農村社会学の再構築」、「都市農業の現状と課題―市民皆農社会の可能性」、「地域生活組織の再評価と再編成―こども食堂、学習支援等-」、「原発事故後を生きる個人の生活再建と地域コミュニティの再生」などである。 |
ゼミナール所属 | 人間科学部 社会学科 |
学習内容 | ゼミのテーマは、「食と農の社会学」。 「私」が誰と、何を、どこで、どのように食べるか。食材や食品は、誰が、どこで、どのようにして作っているのか。それらは、全て社会学の研究対象となる。自分自身の食行動や農との距離を出発点に、日本社会における食と農の戦後史および現代状況を学ぶ。食と農をめぐる社会的諸事象を題材に、家族、地域社会、農(農的暮らし)、都市で生きること、等について考えてみようとしている。 それらを通して、卒業後、「私」はどのように生きていくのか、多種多様な選択肢が見えてくるだろう。おそらく、「私」のことだけでなく、「私」が暮らすこの現代社会の仕組みやありようについての問題関心も生まれ、広がると思う。 私の専門は、社会学(農村、家族、環境)と日本民俗学。ゼミでは、食と農について生活環境主義やジェンダーの視点から考えることで、自分の足元、身近な所から問題関心を育て、健全な批判精神を身につけることを目指している。そうして獲得した「社会学のメガネ(社会学的なものの見方や考え方)」は、学生たちが将来、どのような道に進もうとも、ひとりの人間としての深みや楽しみを自らに与え続けてくれると思うからである。 |
ゼミ生の人数 | 2020年度: 3年生 10人(女1、男9)、 4年生 12人(女5、男7) 2021年度: 3年生 4人(女3、男1)、 4年生 12人(女2、男10) |
開講日時など | 3年ゼミ:毎週木曜3限 4年ゼミ:毎週木曜4限 |
卒業論文?卒業研究 | 2020年度卒業論文タイトル一覧(10本) 「高齢者の生活をめぐる現状と課題および展望」 「観光地における地域活性化の可能性‐箱根町を事例に‐」 「群馬県桐生市の可能性と展望―他の都市との比較を通して―」 「Jリーグクラブによる地域活性化の可能性」 「住民主体のまちづくりのあり方について―新潟県上越市と広島県沼隈町の事例から―」 「商店街の分析手法および商店街活性化のプランについて-新潟県柏崎市を題材にしてー」 「若い地域リーダーがまちづくりにもたらす効果―長野県池田町の事例から―」?? 「東京都市部における商業集積の形成と今後の課題」 「エコビレッジで暮らす人々の関係性と精神性」 「共生のまちづくりの挑戦-川崎市おおひん地区と戸出地区を題材にして」 |
サブゼミナール | なし。(ゼミの時間以外、メール等での問い合わせは随時可能) |
ゼミナール合宿 | なし。(コロナが落ち着けば、ゼミ生の意見を聞いて、前向きに検討。) |
対外活動など | なし。 |
OB?OGの進路 | 2020年度卒業生がつるゼミ1期生。 |
OB?OG会 | なし。 |
教員紹介 | 1962年、福岡県生まれ。 専門分野:社会学(農村、家族、環境)?日本民俗学。 主なフィールド:2015年頃まで、西日本の農山村。2015年4月~ 東京、埼玉、群馬、福島等へ。1990年度から順正短期大学、2001年度から吉備国際大学 、2015年度から跡見学園女子大学にて社会学の教員として勤務。専修大学には、2020年4月より。単著:『農家女性の社会学』(コモンズ、2007)。 鶴 理恵子[研究者情報データベースへ] |
HP | なし。 |
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[2020年3月掲載]