生活文化のダイナミズム?ゼミナール[担当:小林 貴徳]
ゼミナール名称 | 生活文化のダイナミズム?ゼミナール |
研究テーマ | 本ゼミでは、われわれが生きる「いま」を、文化のダイナミズムという切り口で、客観的に、かつ多角的に眺める視点を養います。文化を資源として活用するプロセス、文化の出会いに生ずる異種混淆性、災害やパンデミックに起因する文化事象など、現代社会の課題やわれわれが直面する問題について考えます。担当教員の専門領域に関連してラテンアメリカ地域を軸としますが、学生が学んでいる言語や興味のある地域を限定するものではありません。ゼミ生の関心に応じて、環大西洋や環太平洋、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカと関連付けられる多様な研究テーマを設定することができるでしょう。たとえば、一期生が取り組んでいる卒論研究では、ツーリズム、スポーツ(サッカー)、テーマパーク、サブカルチャー(マンガ)、児童書、食文化、紫外線などゼミ生の興味や関心、将来展望と結びついたテーマが扱われています。
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ゼミナール所属 | 国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科 |
学習内容 | 問題提起から情報収集、考察、報告、議論、そしてふたたび問題提起…というサイクルを通じ、4年次に本格化する卒業研究に向けたスキルの向上を目指します。具体的には、テーマの選定、資料や文献の探し方、文献講読にはじまり、プレゼンテーションや討論を重ねて表現力、論理的思考力を鍛えます。足球365比分_365体育投注-直播*官网感染症の状況によりますが、ゼミ合宿や他のゼミとの合同ゼミ、文化の保存や展示に関わる施設への訪問やフィールドワークなど課外活動、ゲストスピーカーによる講義も想定しています。 |
ゼミ生の人数 | 男性5名、女性5名(一期生) |
開講日時など | 毎週木曜日5/6限(2023年度) |
卒業論文?卒業研究 | 卒業論文 |
ゼミナール合宿 | 2022年度に実施した第1回ゼミ合宿(1月28~30日)では、「防災と多文化共生のいま」をテーマとして神戸/大阪を訪れました。神戸では、阪神?淡路大震災の記憶がどのように資源として活用されているのかを学ぶため、阪神?淡路大震災記念 人と防災未来センター(神戸市中央区)をはじめ、神戸港震災メモリアルパークなどの震災遺構を訪問しました。人と防災未来センターでは、ゲストスピーカーにお招きした中野元太氏(京都大学防災研究所巨大災害研究センター)により「神戸発、被災経験の資源化から国際的な実践へ」と題する講演をしていただき、個人的な記憶や経験を実践に結びつけるプロセスを学びました。 |
対外活動など |
2022年度「千代田学」(千代田区に関する調査?研究を行う大学と連携する千代田区の提案制度)にて、メキシコの文化的伝統「死者の日」の展示活動に取り組みました。今後も引き続き対外的な活動に積極的に参加?関与していく予定です。 |
教員紹介 | ラテンアメリカの現代社会を専門としています。おもにメキシコをフィールドに、ここ数年は文化遺産の保全と活用、生活文化と防災の接合、学習マンガの制作と社会実装など、異なる分野の研究者と連携した学際的な取り組みに携わっています。関心は多岐にわたりますが、学問と社会の関係を探求し、公共的課題に積極的に関わることで社会への貢献をめざす公共人類学の実践といえます。 小林 貴徳[専修大学研究者情報システム] |
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「神戸発、被災経験の資源化から国際的な実践へ」
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[2023年4月掲載]