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イギリス映画からグローバルなポピュラー文化へ [担当:河野 真太郎]

ゼミナール名称 カルチュラル?スタディーズ?ゼミナール
研究テーマ 本ゼミナールはカルチュラル?スタディーズ(文化研究)という学問分野の方法論をベースに、英語圏、日本語圏その他の文化的な作品を、社会?歴史?政治的な背景を考えながら論じていくことをテーマとしています。「文化的な作品」には、文学、映画、漫画、アニメ、ドラマ、スポーツ、ファッション、音楽、アイドル、お笑い、等々……要するに文化活動であればなんでも入ります。ただしそこでは、例えば映画作品をそれが生産された直接的な事情(作者やプロダクションの意図など)だけではなく、より広くジェンダーやセクシュアリティ、人種や民族、階級や経済、障害などなどといった社会的問題に取り巻かれ、埋めこまれたものとして読み解いていきます。
ゼミナール所属 国際コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
学習内容 ひとつの映画作品についての読解のディスカッションをするなどの他、日本語だけではなく英語の文献を読むことで、カルチュラル?スタディーズや研究対象についての知識と理解を深めています。
例えば2022年度には、Very Short IntroductionシリーズからHollywoodを読む一方で、ハリウッド映画の歴史を学びつつ、イギリス映画とドラマ、ディズニー映画、韓国映画のさまざまな作品を取り上げて考察しました。イギリスからはケン?ローチ作品、ディズニー作品からは『アナと雪の女王』など、そこから展開していって最後は韓国映画の『お嬢さん』にいたるまで、かなり多様です。
また、各自の卒業研究に向けてのプロジェクト発表も行っています。以上のような活動を通じて、(1)日本語と英語のリテラシー(論文を読めるくらいのリテラシー)、(2)物語作品を社会?歴史?政治的な背景を考えながら読解する能力、(3)それについて自らの問題意識を持ち、論文という形にまとめて他者に伝達する能力を育てることを目指しています。
ゼミ生の人数 2022年度は3年生が9名(2023年度は4年生9名、3年生8名)
開講日時など 毎週金曜日4限(コロナの影響により2023年度後期は3限も)
卒業論文?卒業研究 卒業研究は論文の形となります。言語は日本語と英語です。対象となる分野は「研究テーマ」で書いた通りです。
現在まだ一期生が3年生ですので、学生たちがどのような卒論を書くのかは分かりませんが、ディズニー映画、アメリカのスーパーヒーロー映画、ジブリ映画、イギリスのフットボール文化、性的多様性と文化といったテーマが挙がってきています。
教員紹介 教員の専門は、元々は英文学ですが、近年は広くカルチュラル?スタディーズを実践しています。とりわけ新自由主義とジェンダー、セクシュアリティ、障害、階級といった問題に着目しながら、ポピュラー?カルチャーを含む広い文化を研究しています。
主著は『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社、2022年)など。

河野 真太郎 [専修大学研究者情報システム]
[2023年2月掲載]