社会をつくる組織/組織をつくる社会:人と組織と社会の"対話"的構成を考える経営組織論 [担当:間嶋 崇]
ゼミナール名称 | 社会をつくる組織/組織をつくる社会:人と組織と社会の"対話"的構成を考える経営組織論 |
研究テーマ | 人と組織と社会の相互に「つくりつくられる関係」について研究しています。 最近は、"対話"と"関係性"をキーワードに、それらによって、いかに人や組織?社会、はたまた現実はつくられ、また変化していくのか(変えていくことが出来るのか)を考えています。 |
ゼミナール所属 | 経営学部経営学科 |
学習内容 | 本ゼミにおいて企図する学びは、以下の2つです。 1.組織?社会を変える「対話と関係性の哲学」の理解 本ゼミは、「社会構成主義」という経営学を学ぶ上で重要な哲学に基づき、人を取り巻く組織や社会的な現実は、人と人あるいは人とモノやコトとの何らかの関係性とその間での対話によって構成され(つくられ)、また再構成されていくものであると考えます。まず、本ゼミでは、丹念な輪読と身近な例や実際の企業の例への応用を通じて、この哲学の理解を深め、社会や現実に対する視点?観点を養います。 2.「対話と関係性の哲学」による組織?社会を変える実践 本ゼミでは、輪読によって理解を深めたこの哲学を、ゼミナールの活動(毎週の議論や合同ゼミ、神奈川産学チャレンジプログラムなどの対外的活動)において実践しようと試みています。たとえば、ゼミの毎週の議論では、よりよいゼミが可能となるように、ゼミ生間の対話を通じて、ゼミ内容や議論?プレゼン方法、時間の使い方、ゼミ室の空間的な使い方を何度も試行錯誤しています。また、神奈川産学チャレンジプログラムでは、ゼミ生は、ゼミ生間の対話もさることながら、その課題の現場に関わる人たちとの数多くの対話に努め、現状が課題に関わる人や組織やモノやコトのいかなる関係性によって成り立っていて、その関係性をいかに変えれば、よりよい現実の生成(課題の解決)に繋がるのかを意識して検討を進めています。 以上のように、新しい観点(理論ないし哲学)から、いかによりよい実践をしうるのか、日々研鑽することを学びとしています。 |
ゼミ生の人数 | 例年、3年次も4年次も14名前後、合計で30名前後で構成されています。 |
開講日時など | 毎週月曜日4、5時限 |
卒業論文?卒業研究 | 卒業論文は必須です。 本ゼミでは、ゼミ生それぞれにとっての身近な問題を卒業論文のテーマにしています。たとえば、うっかりの多い学生は「適切な謝罪の仕方」について、就活に悩む学生は「天職の見つけ方」、断り下手な学生は「上手な仕事の断り方」について、アイドル好きな学生は「なぜ握手会にハマってしまうのか」、オシャレが好きな男子学生は「なぜ美容男子が増えているのか」についてなど。自分自身にとっての問題でも深く掘り下げていくと案外、時宜を得た社会的?経営学的な問題に繋がっているものです。彼ら/彼女らの自分の問題も実はみんなの問題だったりするわけです。 また、研究を進めるにあたって、ゼミ生は、教員やゼミ生間、先行研究との対話はもちろんのこと、テーマに関わる現場との対話も大事にしています。例年、関係する人々や組織に取材に出かけ、先行研究には見られない新しい発見を掘り出してきます。これも卒業論文(研究)の醍醐味かなと思います。 卒業論文の成果は、毎年暮れに経営学部の合同卒業論文報告会に参加し発表しています。ここ数年、毎年数名がベストプレゼンテーター賞をいただいています。 |
サブゼミナール | 毎週1回、ゼミ生主体で実施しています。ゼミで議論しつくせなかった課題や話題について検討しています。 |
ゼミナール合宿 | 毎年2回、春と夏に実施しています。毎回、コテージなどを一棟借り、専門書あるいはコップ、場合によっては花火を片手に、真面目な議論から不真面目な話まで朝も早くから深夜まで対話しています。 |
対外活動 | 神奈川産学チャレンジプログラムに参加しています。例年、4チームを編成し、さまざまな課題に取り組んでいます。2015年、2016年、2017年と最優秀賞を受賞しました。 他にも高校生に経営学とは何かを伝えるための交流活動などにも参加してきました。 |
OB?OGの進路 | コニシ株式会社、株式会社イトーキ、田中貴金属工業株式会社、海上自衛隊、株式会社ブルボン、かどや製油株式会社、株式会社テイクアンドギヴ?ニーズ、小田急電鉄株式会社、ユニチャーム株式会社、日本通運株式会社、株式会社GUなど。 |
OB?OG会 | 毎年1回実施し、懇親を深めています(10月末、現役生を含めて50-60名程度が参加)。 |
教員紹介 | 学部も大学院も専修大学出身です。組織の倫理観がいかに生成されていくのか(つくられ、変わっていくのか)を研究しています。 広島の大学に8年赴任後、母校に戻ってきました。8年間のブランクは大きく、すっかり人混み酔いするようになってしまいました。 経歴や研究につきましては、研究者情報データベースをご覧ください。 間嶋 崇[研究者情報データベースへ] |
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[2022年7月更新]