現代コスト?マネジメント[担当:青木 章通]
ゼミナール名称 | 現代のコスト?マネジメント |
研究テーマ | 会計情報には、企業や組織の戦略や経営の良し悪しを分析するための情報がいっぱい詰まっています。この情報をどのように分析すべきか、どうしたら従業員が戦略の実行に向けて動機付けられるのか、事例や理論を通じて皆で研究しています。 |
ゼミナール所属 | 経営学部経営学科 |
学習内容 | 企業が継続的に利益を生み出すための方策や、その成果の測定方法について、会計のデータを利用しながら学んでいます。この分野は管理会計とよばれており、会計学と経営学との両方を学ぶことができます。 本ゼミナールでは3年生を数グループに分けて、研究を行っています。2014年度は(1)農業とIoT(Internet of Things)、(2)3Dプリンターを用いた新たなビジネスプランの策定、(3)千葉県成田市の地域ブランドの構築という3つのテーマに取り組みました。一見、各テーマは会計と関係がないように思えます。しかし、あらゆるビジネスプランは採算性を考慮する必要がありますし、その仕組みを評価するための枠組みが必要です。そのために会計の情報は不可欠なのです。「会計=簿記」という先入観を取り払ってみると、ビジネスのあらゆる場面で会計の情報が利用されていることが分かります。 研究の過程では、本や雑誌を読んで調べるだけでなく、実際に様々な企業を訪問して話を聞きます。農業とIoTの研究班は有名なIT企業の農業経営の部門の担当者やレストランを訪問し、現実にどのような点が課題であるかをインタビューしました。3Dプリンターの研究班は3Dプリンター事業大手の株式会社JMC(横浜市)を訪問し、3Dプリンターを用いた製品の製造過程を見学させて頂き、最後はCFO(最高財務責任者)の方に対して自分たちのアイデアをプレゼンテーションさせて頂きました。また、成田市の地域ブランド研究班は地域ブランド構築のためには情報共有のための仕組みが鍵であると考え、クラウドコンピューティング大手のセールスフォース?ドットコム社を訪問してインタビューを行いました。そして最後は成田市役所内の成田ブランド推進室を訪問し、成田市の地域ブランド構築についてプレゼンテーションと議論を行わせて頂きました。このように、ゼミナールという場では、図書館やインターネットを通じて学ぶだけでなく、実際に現場を訪問して注目すべきポイントや苦労を学ぶことも大切であると考えています。 |
ゼミ生の人数 | 4年生(男性6人、女性7人)、3年生(男性4人、女性5人) |
開講日時など | 毎週金曜日4時限、5時限 |
卒業論文?卒業研究 | 卒業論文は必修であり、1年間という長い時間を費やして各自が選んだテーマについて研究しています。また、4年生は、毎年12月に開催されるゼミナール連合会主催の合同卒論報告会でその内容を報告することが義務付けられています。コメンテーターの先生からの指摘、他のゼミナールの学生の報告から学ぶことは非常に大きいと考えています。 |
ゼミナール合宿 | 年に1回、夏合宿を行っています。合宿には毎年10人近くのOB?OGやゲストの社会人の方々が参加します。合宿は4年生の卒論報告や3年生のインゼミ報告をメインに、リクリエーションや工場見学などを行っています。 |
対外活動など | 3年生の各研究班は、学外のゼミナールとの合同報告会に積極的に参加しています。2014年度も6大学、8ゼミと交流することができました。管理会計のゼミだけでなく、工学部などの理系のゼミナールや経営学のゼミナールとも積極的に発表会を行っています。どのゼミナールも非常に積極的であり、質問時間の間、質問が途切れることはほとんどありません。バックグラウンドの異なる他大学の学生への対応を通じて、自分たちの考えを明確に持つこと、その考えを分かりやすく相手に伝えることの重要性を学ぶことができます。また、「学習内容」の項でも書きましたが、多くの研究班は研究成果を企業や自治体などでプレゼンテーションする機会があります。実務に携わる方々の考えを知ることで、仕事としてその問題に取り組んでいる方々がどこまで深く考え抜いているかを知ることができます。 |
OB?OGの進路 | 会計のゼミであることから、比較的、金融機関へ就職する学生が多いです。メガバンク、地方銀行、信用金庫などに毎年数人が就職します。その他、メーカー、小売業、監査法人、公務員(国税専門官)、大学職員、MR、番組制作会社など幅広い業界、職種に進んでいます。 |
OB?OG会 | 2015年4月に11期生を迎える歴史の浅いゼミですので、卒業生は100名程度です。毎年、2月にOB?OG会を開催しています。例年、現役生を含めて50人程度が参加しています。 |
教員紹介 | 大学を卒業後、会計事務所で数年働いた後に大学院に進学しました。修士課程の2年間を本学で学びましたので、専修大学で教鞭をとることに大きな喜びを感じています。研究領域は管理会計、原価計算で、とりわけサービス業の管理会計の構築、運用に強い関心を持っています。 青木 章通[研究者情報データベースへ] |
HP | http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thm0706/index.htm |
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[2015年4月掲載]