教授?渡邉 真理子

HP用写真(渡邉真理子)
危機の時代における小説のかたちとは
渡邉 真理子
教授



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教員データ

     
氏名?職位 渡邉 真理子(WATANABE MARIKO) 教授
文学部開講科目Advanced Composition 1?2
英語総合演習1?2
英米文学文化特殊講義1?2
ゼミナール1?2
大学院開講科目
略歴 福岡女子大学大学院文学研究科修士課程(文学修士) 
専門分野 アメリカ文学 
研究キーワード ポストモダン小説、戦争小説、冷戦期文学 
所属学会 日本英文学会、日本アメリカ文学会、アメリカ学会ほか

主要業績

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単行本(単著)
単行本(共著?編著?論文集?事典?翻訳など)
『揺れ動く〈保守〉―現代アメリカ文学と社会』――春風社――2018年
『アメリカ文化事典』――丸善出版――2018年
『スクリブナー思想史大事典』――丸善出版――2016年
『アメリカ文学入門』――三修社――2013年
『カート?ヴォネガット』――彩流社――2012年
論文(雑誌、紀要、研究成果報告書など)
「ラテンアメリカの影―1980年代小説と半球思考」――『アメリカ研究』第49号――2015年
「幻影のアメリカ―Being There における擬似アイデンティ」――『アメリカ文学研究』第45号――2009年
「ゾンビ化するアメリカの夢―Continental Driftにおけるアメリカとハイチ」――『アメリカ文学研究』第43号――2007年
その他(学会発表?講演?座談会?インタビュー?書評?エッセイなど)
「書評:諏訪部浩一著『カート?ヴォネガット――トラウマの詩学』」――『アメリカ文学研究』第57号――2021年
"Where Seductive Fungi Spread: Contextualizing Cold War Japan in Ishiro Honda's Matango." SES-J Online Workshop "Weirding Ecology." The 33rd Ecocriticism Studies Conference, 2020
「The Nuclear Ageにおける冷戦サバイバル」日本英文学会第91回全国大会特別シンポジアム「核の時代と文学研究」――安田女子大学――2019年
「特集カート?ヴォネガット追悼――巡礼のトポロジー」――『英語青年』2007年8月号――研究社――2007年


ゼミ紹介


メッセージ 

 博多生まれ博多育ち。2021年4月、英語英米文学科に着任する際に初めて生活の拠点を九州から関東に移しました。専門は20世紀後半以降――冷戦期から現在まで――のアメリカ文学で、特に戦争やテロリズムや災害といった個人にとって言葉では説明しがたい体験とそのトラウマ的な記憶を、作家がどのように小説化してきたのか、また、文化においてはどのような形で表象されてきたのかという問題に関心があります。例えば、村上春樹の翻訳でも知られるティム?オブライエンという作家のヴェトナム戦争を背景とする小説が現在の研究対象として挙げられます。ゼミナールの学生には、小説、詩、現代アートや映画をテクストとして精読することで言葉に対する感覚を磨いてもらうとともに、アメリカの文学および文化を日本で生きる自分自身の問題に引きつけて分析できるような批評的視点を身につけてもらえたらと考えています。
Raised and educated in Hakata, Fukuoka City, I moved to the Kanto region for the first time in April 2021 to join this department to take my post as Associate Professor. My specialty and field of study is contemporary American literature from the latter half of the 20th century, or from the Cold War to the present. I am interested in how the portrayal of traumatic and devastating memories such as wars, terrorism, natural and artificial disasters are fictionalized in literary and cultural texts in the United States. In particular, the works of Tim O'Brien surrounding Vietnam war memories left a lasting impression on me, so I am currently writing a paper inspired by his works. During my seminars, I aim to cultivate an environment where students can acquire a critical perspective on American literature by comparing it with their own matters of concern in contemporary Japan. Students are encouraged to appreciate and be aware that the written word is more than a literal word. I hope they achieve this through a close reading of various forms of text such as fiction, poetry, art and films.

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