教授?岡部 玲子

岡部玲子
人はどのようにして言葉を身につけるのか?という問いを追究します。
岡部 玲子
教授



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教員データ

氏名?職位 岡部玲子?教授
文学部開講科目Composition 1
Composition 2
ことばの獲得 1
ことばの獲得 2
ゼミナール1?2?3?4
大学院開講科目 英語学特講Ⅲ(心理言語学)
略歴東京大学大学院(学術修士)?UCLA (Ph. D. in Linguistics)
専門分野英語学?心理言語学
研究キーワード子どもの言語獲得、言語習得、普遍文法
所属学会日本英語学会、日本言語学会、留学生教育学会

主要業績

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単行本(単著)
単行本(共著?編著?論文集?事典?翻訳など)
言語研究の楽しさと楽しみ―伊藤たかね先生退職記念論文集― 2021年3月(編著)
論文(雑誌?紀要?研究成果報告書など)
Dative subject constructions in child Japanese ― Proceedings of FAJL 6: Formal Approaches to Japanese Linguistics ― 2013年3月(共著)

Japanese direct passive: parental input and child comprehension ― Language Acquisition and Development: Proceedings of GALA 2013 ― 2015年5月(共著)

Acquisition and use of linguistic knowledge: scrambling in child Japanese as a test case ― Journal of Psycholinguistic Research 44 ― 2015年6月(共著)

子どもによる「自分」の獲得―言語刺激と言語知識のあいだ ― 桜文論叢(第91巻) ― 2016年2月(単著)

統語的複合動詞と使役文の獲得―コーパス分析による考察 ― 桜文論叢(第96巻)― 2018年2月(単著)
その他(学会発表?講演?座談会?インタビュー?書評?エッセイなど)
Japanese direct passive: parental input and child comprehension ― The 11th Generative Approaches to Language Acquisition (GALA2013) ― 2013年9月

Lexical V-V compounds in child Japanese: An experimental study ― The 9th International Workshop on Theoretical East Asian Linguistics (TEAL9) ― 2014年9月

日本語の統語的複合動詞の獲得―理解実験を通して ― 日本言語学会第151回大会 ― 2015年11月

The acquisition of V-V compounds in Japanese ― The 7th Generative Approaches to Language Acquisition, North America (GALANA 7) ― 2016年9月

Acquisition of V-V and N-N compounds in Japanese: From the viewpoint of the Compounding Parameter ― The 25th Japanese/Korean Linguistics Conference (JK25) ― 2017年10月

ゼミ紹介

人間だけが持つ言語知識。それを私たちは、特別な障害がない限り、無意識のうちにあまり苦労もせずに生後数年で獲得します。この言語獲得を可能にしているメカニズムとはどのようなものなのか?どのような言語獲得の過程をたどるのか?という問いに答える試みが言語獲得研究です。
 ゼミでは、心理言語学の中でも特に「母語獲得」に焦点を当て、これまでの研究で報告されてきた成果や、言語獲得メカニズムについて、英語で書かれたテキストや論文を読みながら議論します。また、実験やコーパス分析の手法を身につけたり、自分で実験や調査を実施し、その成果を報告したりできるようになることを目指します。
 私たちが無意識に身につけている言語の豊かさとその獲得の不思議を探ります。

メッセージ 

大学に入って初めて受講した言語学の授業で、「言葉の知識はその母語話者であれば生後数年で自然に身につけることができるのはなぜか?」という、とても単純でとても難しい問題に出会いました。それ以来ずっとこの母語獲得の不思議と向き合ってきました。子どもは一見簡単な言葉しか話していないように見えますが、実は驚くほど複雑な言語知識を有していることに気づかされます。大学でも大学院でも、そして海外の大学院でも研究を続けてきましたが、未だに、人はどのように言葉を獲得するのかという問題の全容解明には辿り着けません。簡単には解明できないところが面白いのだと思います。
 学生の皆さんには、大学生活の中で、自分にはこれがある!と自信を持って言えるものを見つけてほしいと思っています。そのための手助けが少しでもできればと思っています。
It was my first linguistics class where I encountered a very simple but difficult question: Why can children naturally acquire their native language within a few years? Since then I have been engaged in the study of language acquisition, which has taught me that in fact children possess amazingly complex linguistic knowledge although they seemingly speak only easy words and phrases. I have studied language acquisition for more than 20 years, but I still can’t find a definite answer. I think it is this unsolved mystery that has fascinated me for a long time. I hope you will be able to find something you have confidence in during your university life, and I’m happy to help you find it.

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